佐賀県武雄温泉・東洋館からのお知らせブログです
by toyo-kan
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武雄市武内町多々良地区の多々良焼窯元・金子窯の金子認さんによる作陶50周年記念展が開催されています。金子窯伝統の技”叩き”の作品が作陶年代順に展示され、金子さんの作陶の変遷を見ることができます。「叩き灰釉盤」(昭和44年 第19回佐賀県展初入選作)は、金子さんが美術作品に取組むきっかけとなった作品でもありますが、端整な形の美しさの中に、甕本来の力強さが見られ、とても新鮮な印象でした。
多々良地区では江戸中期頃より”叩き”技法を用いて大きな甕が盛んに生産されていました。やがて甕の需要が減少するに伴い、多々良地区の窯元も、また”叩き”の担い手も少なくなりました。当時、武雄で生産された甕は西日本を中心に全国、国外にも分布していますが、現在も薩摩焼酎の蔵元や染色の藍甕として重用されています。
つい先頃、金子認さんの叩き技法を見せていただく機会に恵まれました。全身で土に取組む姿は迫力に満ち、そこにいた誰もが固唾を呑んで大甕が形成されるのを見守りました。
金子窯の伝統技法”叩き”は昭和48年、文化庁無形文化財技術記録に認定されています。
金子認 作陶五十周年記念展
2011年8月13日(土)~8月28日(日) 〔休館日 8月15日・18日〕
9:00~17:00 観覧無料
武雄市図書館・歴史資料館 企画展示室 (当館より徒歩20分)
ギャラリートーク 8月20日(土)・21日(日) 14:00~
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