10月23日の秋祭り前夜には、「
エイトウ」という行事がおこなわれます。
これは1186年、源頼朝の勅使が武雄に下向した際、奉献の品を武雄神社に運んだ行事を今に伝えるものです。古くから武雄市
甘久(あまぐ)地区がこの行事を行い、「エイトウ、エイトウ」と囃しながら青竹を打ち鳴らし家々を回ってくると、町中に翌日の祭りの気配が漂います。
今日は夕方からあいにくの雨。「30年続けているけど、雨ははじめて。雪はあったけどね」と言われる人々の表情には、むしろ晴れ晴れとしたものがあり、伝統行事にたずさわることへの誇りを感じました。今年は9月から雨がほとんど降らず、日中は例年になく暑い日が続き、農作物にも影響がでていると聞きます。今日の雨は、秋祭りがもたらした、いわば恵みの雨。
これからは、一雨ごとに秋が深まってくることでしょう。明日の
流鏑馬は、地元の射手さんが登場します。晴れわたる空の下、見事な流鏑馬が奉納されることを願っています。
流鏑馬奉納射 10月23日 14:00~15:00 武雄神社馬場(当館より徒歩10分)にて