3月2日 第1回「季の会(KINOE)」を行いました。
弥生月は、五節句の中の「雛の節句」。もっとも古いお雛様の形「流し雛」をしつらえた雅な雰囲気の中、講師・中島紀代子先生(「室礼三千」九州主宰)による雛の節句のお話を聞いたあと、お客さまもそれぞれ「貝合せ」で見立てのお雛さまを作りました。しつらえの中の形や色、植物の名前や言葉にはそれぞれ深い意味があり、それらを季節感とともに盛り込むことが室礼であるというお話でした。最初はかしこまった面持ちの参加者も、お食事が始まる頃にはお雛さまのような晴れやかな表情になられ、なごやかなひとときとなりました。
古くから私たち日本人は、季節折々の年中行事のなかに自然への感謝や祈りの気持ちをあらわしてまいりました。この「季の会」は、今ひとたびその心をひもとき、つなぎ、そして季節をたのしむ会です。今年の9月には「重陽の節句」ができるといいなと思っています。