暖かかった九州の今年の秋も、先週あたりからぐぐっと冷え込んでまいりました。
それを待ちかねたかのように、周囲の木々が一気に色づきはじめました。
武雄温泉楼門の後方「桜山」は、今一番美しい季節を迎えています。(当館のすぐ前)
誰かが作ったこんなコーナーに、なんだかホッとしてしまいます。(当館より徒歩5分)
向かいに見えるのは御船山、その麓には武雄領主の城がありました。
眼下には町並み、そして来年2月の新駅完成とともに開通する高架鉄道が見えます。
武雄の現在・過去・未来を見渡せる場所かもしれません。
武雄市文化会館は、武雄領主・鍋島家の庭園だったところです。銀杏の黒々とした幹と黄色の葉のコントラストに、力強い生命力を感じます。(当館より徒歩10分)
ここの紅葉は大きくて、木の下に入りこむと顔ももみじ色に染まります。
第28代領主・鍋島茂義(1800~1862)は、蘭学、医学、砲術など長崎から入ってきた西洋のものをいち早く取り入れた先見の人。茂義の時代、この紅葉の周囲は、たくさんの薬草を栽培していた「お薬園(おやくえん)」でした。
そして、やはりはずせません。
武雄神社の大楠は、いつも行っても感動的な場所です。(当館より徒歩13分)
運慶作の四天王像を奉る廣福寺の紅葉も見ごろを迎えています。(当館より徒歩3分)
渋滞も人ごみも気にしなくていい、武雄の紅葉は今が見ごろです。